大好評、ミニ四駆の全シャーシを作るシリーズ。今回は名シャーシとの誉れ高い、スーパーXシャーシの限定版、マックスブレイカーCX09 ブラックスペシャルです。
スーパーXシャーシは1998年デビュー。それまでのミニ四駆とは構造が大幅に違い、共通なのはタイヤとギア単体くらいでしょうか。トレッドは拡大され、ホイールベースも最長の 84mm。モーターマウントもシャーシ裏面からセットするのでボディを外す必要がありません。プロペラシャフトは左側にセット、一方で電池は若干右にオフセット。シャーシの至る所にXをモチーフとした意匠が施されています。
マックスブレイカーCX09 ブラックスペシャルは2009年7月18日発売の限定モデルで、カーボン強化シャーシ+ホイール、ハード白タイヤ、穴あきスモークボディを装備しています。モーター、電池は別売です。
シャーシ本体はワイドトレッドで幅広になっています。シャフトは60mmではなく72mmを利用するので、片側6mm, 合計12mm長いです。
(追記)ホイールのオフセットが大きく、タイヤ自体のトレッドは他の60mmシャフトを利用する大径タイヤと同等でした。
バンパーは弓形ではなく、左右が張り出した形状でサイドガードとあいまってXをかたどっています。
シャーシ裏面、電池ボックスも肉抜きされ、複雑な形状となってます。こちらもXをかたどってますが、見ようによっては阪神マークにも見えますね。
バンパー自体は縦方向にリブが入った立体構造で、強度はありそうです。
クラウンギアはピンクではなくスーパーFMと同じくオレンジを使います。
ギアは左右に振り分けられ、プロペラシャフトは左側を通す構造です。
スイッチはスライド式ではなく、VSシャーシと同じく回転タイプです。
ホイールはセンターに六角ナットがついた意匠ですが、ナットはありません。タイヤは白で、ハードタイプ。
スイッチ金具はひっかける部分が大きくなり、スイッチの部品が戸のように動くことで金具を押し出します。スイッチ部品の上をシャフトが通ります。
プロペラシャフトは電池ボックスのさらに左側の独立したスペースに収まります。プロペラシャフトに沿うようにさらに左(写真では下)にフレームが通っているので、この部分の剛性があがり、ねじりに強くなっていると思われます。実際にはねじれるのですが、このフレームがあるおかげでクラウンギアとのクリアランス変化を最小に抑えているのでしょう。
カウンターギアを装着。リブつきシャフトを利用し、シャーシに直接装着します。
モーターマウント。構造的にはVSシャーシと同等で、エンドベル側でひっかけてます。
このモーターカバーを装着することで、モーターマウントが固定されます。カチンと音がするように装着しないと、走行中モーターが脱落する恐れがあります。
電池カバーも同じくXをモチーフとした形状で、片側2カ所で固定。VSシャーシと同じく、戸のように回転し、片側(写真下)は外れないようになっているので便利です。
リアバンパーもVSシャーシ(写真左)と同じく2点固定式リアステーとなり、剛性が高くなっています。
いかがでしたでしょうか。これまでの系列とはまったく異なる構造のスーパーXシャーシ。かなり構造が複雑で趣向がこらしてある異質なマシンですが、走りにどう影響するのか期待がかかります。
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