The Risks of Electronic Communication:メールや投稿をするその前に

ネット上でのコミュニケーションが普及するにつれて、その弊害も多く見受けられます。特にメールで怒りをぶつけてみたり、掲示板やブログ、ブログコメントなどで過剰に批判したりすることで、お互いのコミュニケーションに支障をきたすことが見受けられます。

こういったことは電子メールがまだ普及していないから発生しており、警鐘が鳴らされています。今回はメールの開発に携わった Tom Van Vleckさんの文章の一部を翻訳してご紹介。

The Risks of Electronic Communication

The Risks of Electronic Communication
Tom Van Vleck

[The first part of this note began as a handout for people new to my group, to save them from embarrassment & lost productivity. I have updated it with the comments and suggestions of many friends and colleagues. I am interested in further suggestions for improving it.]

If you're tempted to

* broadcast or post a funny message
* send or post an angry message
* be sarcastic or ironic
* criticize others in public
* post a message or send mail late at night
* send a message about a person that you wouldn't want them to see

please think twice. Ask somebody else to talk you out of it. Ask me.

It's easy to damage your reputation and productivity by saying the wrong thing: it's ten times as easy to do this with electronic communication.

By using electronic mail, USENET news groups, electronic bulletin board systems, irc, chat, and so forth, you can make a fool of yourself to many strangers rapidly.

Sending an electronic message is a lot more permanent than saying something; long after your feelings change, the words are still there. Unlike messages on paper, electronic messages are hard to stop once you've sent them: they can be delivered and read seconds after you send them. And electronic messages are awfully easy to copy and resend -- you can't be sure who will read them eventually and form a negative impression of you for sending them.

Messages you post to news groups are remembered forever. Anyone can issue a simple command to search all posted messages for a keyword, or for your name. When you post a message, ask yourself if you'd like a potential employer to read it several years from now.

「電子コミュニケーションのリスク」

Tom Van Vleck

[この最初の章は元々私のグループの新入生が恥ずかしい思いをしたり、生産性を落としたりすることのないよう、ハンドアウトとして配布したのがはじまり。それを同僚のコメントや提案を受けて更新しました。もしご意見がありましたらどうぞ。]

もしあなたが以下のようなことをしようとしていたら、二回考え直して下さい。

・おもしろおかしいメッセージを垂れ流そう、または投稿しようとしている
・怒りのメッセージを送る、または投稿しようとしている
・嫌味っぽい、または皮肉っぽくなっている
・公衆で、誰かを批判
・真夜中の投稿、またはメール送信
・自分が見たくないような、人に関して書きたてた内容

誰かに相談するか、私に聞いてください。

「間違った言葉」を発することで、自分自身の評判、生産性を容易に損ないます。特に電子コミュニケーションだと通常の10倍です。

電子メール、USENET ニュースグループ、電子掲示板、IRC、チャット、そしてForthを使うことで自分のアホさ加減を多くの見知らぬひとにすばやく知らしめてしまいます。

電子的メッセージを送ることは、何か言葉を発するよりももっともっと「永久的」です。その後あなたが気が変わったとしても、言葉は依然そのままです。紙の上のメッセージと違い、電子的メッセージは一度それを送ると止めることができません。送ったが最後、1秒後にはもう送られて読まれてしまうこともあります。さらに悪いことに電子的メッセージはコピーして再送信が簡単です。その結果誰が読むかわからない上、送ったあなたの印象がすこぶる悪いものとなります。

ニュースグループへ投稿したメッセージは「永久に」保存されます。誰でも簡単なコマンドですべての投稿から「キーワード」や「あなたの名前」で検索することができます。メッセージを投稿するときは、自分自身に「将来の雇用者が数年後これを読んでもいいか」を問いかけてください。

(超訳/のま)

ぜひ、「インターネットの暮らし方(a.k.a. JUNETの暮らし方) ([の] のまのしわざ)」も合わせてどうぞ。