ラジコン界に2.4GHz帯の波がやってきた

ついに待ちに待っていた時がやってきました。それが送受信機革命。

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2.4GHz帯がラジコンで利用できるようになり、プロポメーカー各社がラインナップを揃えてきました。

なぜこれが革命的かというと、それは電波の公共性から話がはじまります。

電波というのは基本的に電波の強い方が勝つ、という性質があります。ですから違法電波は非常に問題で、電波の管理は国が行います。周波数帯は国が認可し、許可を受けたデバイス、会社が利用することができます。

総務省 電波利用ホームページ | 周波数割当て・公開

従来ラジコンに許された電波は27MHzと40MHzのみ(地上用)。そしてその周波数帯はさらに細かくわけられ、27MHzでは12バンド、40MHzでは8バンドが利用可能です。ですから最大で20バンド、20台が同時に走ることができます。

ところがレースなどでそれ以上の台数が集まった場合はどうでしょうか。その場合は混信を避けるために、基本的に電波を出してはいけない、つまりテスト走行や調整といった作業ができません。レースでなくても公園において、誰がどのバンドを使っているか明示的に分かる手段はありませんので、混信、暴走事故の危険性をはらみます。

これを避けるために「バンド管理」といってルールとマナーがあり、ラジコンを難しくさせている障壁となっていました。

そして2.4GHzのデータ通信を使うと何がいいのか。それはまずバンド管理が不要になるということ。そして混信の心配が少ないこと。同時に利用できるバンド数が増えること(約80?)。

つまり今までバンドカードを貰って電源をいれ、電波を出していたのが、気にしなくてすむのです。こんなに気楽なことはありません。さらに80台の同時走行が可能っていうのは、レースの様相がまた変わってくるでしょう。80台同時走行によるエンデューロ、クロスカントリーラリーみたいなレース形式がとれる可能性がでてきます。もちろんレースがある横でテスト走行、調整が自由に行えることになります。

ということで、非常に期待している技術です。これが普及すると、ラジコンはもっと人に優しくなりますね。

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