子供がこのエントリーを見て。
「パパ、これ戦車よー。戦車って、
人を殺すんだよー」
な、なんですとぉ!!いったい誰がそんなことを!?
と奥様の方をみたら奥様が教えたという。これはひどい。
子供は無類の戦車好きです。YouTubeでも戦車が見たいとせがみ、富士演習のビデオとか見てます。が、それは単純にクローラ(無限軌道、キャタピラ)でオフロードをすいすいと走る姿が好きであって、決して大砲とかが好きなわけではないです。どちらかというと爆音がするのでキライです。実際自衛隊の戦闘車両には怖がって近づかず、富士演習DVDとかでは大砲の音がすると「怖い」といって逃げようとするくらいです。
のまのしわざ: May 2006 アーカイブこの後自衛隊コーナー、ようは広報&自衛官募集の部屋で富士演習のDVDを興味深く見てました。キャタピラ大好きなんですが、大砲の爆音は怖いので自衛官は無理ですね。
奥様は戦車に限らず、どうも兵器や軍隊が嫌いなのでしょうね。子供を遠ざけるためにそんなことを言ったらしいのですが、これはもう取り返しがつかないかもしれない過ち。「人を殺す」というのを軽々しく2歳児に使うのも問題だし、軍隊⊃戦車=人殺しという固定観念を植え付けるのも問題。
タミヤは多くの戦車、戦艦、戦闘機を中心とするミリタリーモデルを販売していることから、随分と反戦意識の高い市民団体や主婦連に槍玉にあげられていたことを著書で述懐されていました。ミリタリーモデル=好戦ではない、逆に戦争に対する意識を高めてむしろ二度と同じ過ちを繰り返さない意思を持つのが重要だと説いていました。
戦車についていえば、純粋な兵器ですから例えばピストルに当たるわけです。でも警察官がピストルを装備していて、「警察官はピストルを持っているから人殺しよ」とは教えないわけです。しかし子供の単純なロジックをもって応用すると
「戦車=人殺し」であるから
「ピストル=人殺し」
「ピストルを持っている警官=人殺し」
となってしまってもおかしくないです。子供に例外や特別といった条件付けによるロジックの変更は通用しません。純粋まっすぐな単純な論理回路を持つだけに、ことこういったことは慎重に言葉を選んで欲しいものです。
私ならどういうか。
「戦車はね、危ないから近寄らない方がいいよ。大人の兵隊さんだけが運転できるからね」
ですね。頼みますよ。