機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-48 新世界へ

風邪をひいてしまったので、TVを見るくらいしかやることありません。ひとりSEED DESTINY再放送祭りで30話以降を中心に見直しました。
キッカケはDESTINY PLANって何?で、デュランダルとクルーゼの回想、FATESを見ることだったんですけど、止まらない止まらない(^^;

FATESも基本的には総集編で、ラクス、アスランがどうやってキラと出会い、そして変わって行ったかがとりあげられています。具体的にはアスランですね。ラクスは変わったというよりも二重人格っぽいというか、「そうそう出来るお嬢様ってこんなカンジだよね」という世俗離れした部分が元々ありますので。

ということで今回の「新世界へ」です。今回の名セリフ。

ラクス「だから私は戦わねばなりません。・・・。議長の示す、死の世界と」

順当にいけば?レイの「クローンだからな」なんですが、誰もが知っていることなので。

デュランダルは「DESTINY PLAN or DIE」を掲げたも等しく、そのDESTINY PLANとはラクスいわく未来を得るために生きるのが命なのに、定められてしまったらそれは死の世界ということです。つまりいずれにしても死。それならば未来を得るために戦うことを選ぶというわけです。

遺伝子絶対主義、遺伝子原理主義ということで考えるとこれは別に現在も結構それに近いものがあって、例えば競走馬の世界。これは完全に遺伝子原理主義ですね。優秀な馬同士でかけあわせるのが、優秀な競走馬を育てる第一条件です。人間界で言えばいわゆる階級制度。このへんは随分とアバウトなのですが、いわゆる「優秀な家柄」を見てみると確かに政治、経済、芸術に秀でた家系というものはあります。これは同じく優秀な家柄同士で組み合わせることで優秀さをキープしようという努力が垣間見えます。

カースト制度はどんなものが具体的には知りませんが、階級制度を細かくすることによってさらにその正確性を高めるという狙いがあるのかもしれません。カースト制度の特徴的なのは、階級が労働と直結しているところです。ワークシェアリングともいわれますが、例えば日常生活においても細かく分類されていて、掃除洗濯はもとより、落としたフォークを拾うや、車を運転するといったことまで上流階級がすることではなく、階級が低い使用人が行うものです。ここに階級制度を持たない日本人が行くとどうなるかというと、家に使用人が8人もいて、お食事の時はもとよりトイレに行っても、お風呂にいっても、いちいち使用人が立っていて、うっとおしいと感じてしまうし、フォークなんていいじゃん、自分で拾うよと思って使用人を雇わないと労働を奪ったとして非難される!ことになります。

それを遺伝子レベルまで突き詰めたのがDESTINY PLANということで、DNA情報にもとづいた正確無比な適材適所が行われるわけですね。ラクスのいう夢や未来といった精神的なものはもちろんそうなのですが、生物の環境適応能力を考えると色々なかけあわせの結果に得られる突然変異的な優秀な種の出現は必要なのですし、実際ニューラルコンピューティングではそれを模して行われて良い結果を得ています。DESTINY PLANだけでは短期的に優秀と判断される種だけで掛け合わせたりクローニングを行うことは、以前あった近親結婚のような良くない結果も同時に産むのではないかと予想されます。

きっとそんなデメリットをもコントロールするために、あのモノリスのようなグリッドコンピュータが稼動しているので、きっと人一人に一台以上のコンピュータが割り当てられてそういったものを計算しているに違いありません。ということでロゴスの代わりにマイクロソフトとか、HPとか、IBMとかがウキウキできる世界ですね。

来週(というか今日)は「レイ」です。サブタイトルに名前が来ると死ぬというジンクスどおりにレイは死んじゃうんでしょうか。しかしなあ、そうなると映画版はやっぱり無いんでしょうね。もっと悪のデュランダルを演出して欲しかったなあ。今日のレクイエム発射だけじゃまだまだですね。あとテロリスト、ユリウスセブン降下とか、ラクス暗殺事件とかとの関係性もまだ限りなく黒いグレーなのでしっかりとした証拠の提示も表現して欲しかったところです。あと2回じゃドンパチやっておしまいなんだろうなぁ。

最後の最後にデュランダルがMSにのってきてキラと対決するとか、そういうのやってくれたら笑えるので是非実現して欲しいな。その時は「通常の3倍の速度でやってくるMSがあります!」とミリアリアに言って欲しい。