なんで鉄の塊のジャンボジェットが空を飛べるのか?
というのがよく分かります。
よくわかるヒコーキ学超入門―飛行機が飛べるのはなぜなのか!
阿施 光南
ジャンボジェットは鉄の塊なんかじゃなくって、アルミホイルで作った紙飛行機みたいなものだそうです。鉄の厚みなんて実際には2,3mmで、スケールモデルに直せば0.01ミリ。そう考えると飛ぶのが普通ですね。丈夫なはずの翼とかしなってますし、それくらい薄くて弾性のあるものなら納得ですね。
ところでよく揚力発生のメカニズムの絵でお馴染みのベルヌーイの法則ですが、どうやらまだまだ議論があるようです。
・飛行機はなぜ飛ぶのか――「ベルヌーイの定理」説に挑む (New Scientist: 5 月 29 日)
・飛行機が飛ぶわけ―――「ベルヌーイの定理」説をめぐる論争を解く (1) (鈴木 真二: 7 月 3 日)
・飛行機が飛ぶわけ―――「ベルヌーイの定理」説をめぐる論争を解く (2) (鈴木 真二: 7 月 3 日)
著者は、「ベルヌーイの定理で紙飛行機を説明できるか?」とやんわりと否定し、持論を展開します。確かに曲芸飛行で背面飛行ができるので「ベルヌーイの定理」では俄かには納得しがたいです。さらに「渦」を使った説明にもどうも数学的にこねくりまわしているだけで、やはりすっきりとは理解できないといいます。
結局空気の中を違った形状をしたものを押し付けると違う力がかかるのが自然でしょう、ということで落ち着いています。確かにそう考えた方が直感的ですね。