NTT ICC シンポジウム「クリエイティブ・コモンズ」

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本日は雨の中(ただしうちは雪)、初台にあるNTT ICCまでクリエイティブ・コモンズのお話を聞きに行きました。

3時間に渡るディスカッション、質疑応答を通してわかったのは、

Creative Commons ローレンス・レッシグ教授との対話ミーティングに参加して思ったこと

ここ数日で僕なりに理解したのは

「クリエイティブ・コモンズは、学術研究、映画、文学、音楽、写真など対象にした
ソフトウェアライセンスのGUN GPLのようなものである。
もちろん、この中には、Blogなどで、作られるテキストベースのコンテンツも対象に含まれる。」

と理解してはいけないということです。

クリエイティブ・コモンズ(CC)が相手にしているのは著作権という広くて深い領域であって、それをIT業界の中のプログラムのソースコードというとても狭い範囲に限定されたところで有効だった方法を適応して理解しようというのは無理があります。

CCの発祥が例えそれだったとしても、IT業界のエンジニアにしか馴染みがないようなGPLなぞ、この世の中でいえば塵に等しいでしょう。

そのように思ったのは、このシンポジウムは質疑応答の時間が約1時間半もとられ、その結果バラバラなbackgroundを持つ質問者が、それぞれの分野のspecificな事象をとりあげ、CCがいかにfitしない、もしくは理解しにくいものかを延々と喋りつづけたせいです。そのうちの一人(名前を失念)がGPLやオープンソースを引っぱりだしてきて、結果的に的外れな議論に終始していました。

クリエイティブ・コモンズの説明flashで歴史を紐解いているのは、たかだか数十年の歴史しかないソフトウェアのソースコードの著作権の変遷なんかではなく、もっとひろい創造活動、知的財産の取り扱いです。そしてこの数年のインターネットの広がりで変革が迫られている、今の法律の規制では創造活動にlossが生じてしまう、そのlossを最小限にしましょうという「提案」がCCだと思います。

私のCCについての理解はまだまだですが、余りに質疑がnagativeであったり、狭い範囲(私的なこと)であったのに辟易して今日は帰ってきました。

レッシグ教授はそんな中、冷静にきちんと応対していて非常に紳士な方でした。フォローするjoiさんもより分かりやすく答えていらっしゃいました。山形さんはピアスが気になります。